コープの団体ゴルファー保険を比較・評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- コープ(あいおいニッセイ)
- 名称:
- 団体ゴルファー保険
- 補償内容:
- ゴルフ中の事故・トラブル
- 補償期間:
- 1年間
- 保険料:
- 月317円~
- 特徴:
- がっちり補償でのびのびプレー!
コープの団体ゴルファー保険はコープの組合員向けの保険です。あくまでコープは取扱代理店で、実際に保険を引き受ける引受保険会社はあいおいニッセイ同和損保です。コープ会員が団体で申し込むことで、団体割引が保険料に適用されるのが最大の特徴です。
コープ団体保険では三井住友海上のネットde保険@ごるふも取り扱っていますが、そちらは団体割引が適用されません。それでは以下で補償内容・保険料・メリット・デメリット・評判等を解説し、他社のゴルフ保険(ゴルファー保険)と比較していきます。
補償内容・特約
この保険にはXYZの3つのプランがありますが、どのプランでも補償内容は同じで保険金額が異なるだけです。補償内容は自分がゴルフ中に負傷した際の補償と、ゴルフに関する補償に大別されます。前者にはゴルフ中に自分が死亡・後遺障害となった場合の他、ケガで入院・通院して治療した場合も補償されます。入院・通院は日数に応じて保険金が受け取れます。
ゴルフに関する補償は、他人に損害を与えた際の補償・ゴルフ用品の補償・ホールインワン等の補償があります。他人に損害を与えた場合は、具体的には自分がボールを打って他の組の人に当ててケガをさせた場合などが挙げられます。高額な賠償額となるケースもあるため、Xプランでも5000万円まで補償され、示談交渉サービスも付いています。
ゴルフ用品の補償は、具体的にはクラブが木に当たって折れたり、ゴルフバッグが盗難に遭った場合などが挙げられます。ホールインワン等の補償は、具体的にはホールインワン・アルバトロスを達成して記念品やゴルフ場に植樹した場合などが挙げられます。
保険料を他社と比較
この保険の保険料は選択したプランによって異なります。保険料が最も安いXプランの保険料は、1年間で3800円のため月額換算すると317円となります。Yプランの保険料は年間5800円(月額換算で483円)、Zプランは年間7800円(月額換算で650円)となっています。
次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で他社のゴルフ保険(ゴルファー保険)と一覧表で比較しました。各社の最も安いコースをエコノミーコース、中間のコースをスタンダードコース、最も高いコースをプレミアムコースに統一して保険料を記載しました。
この保険の保険料を他社と比較すると、どのプランも平均値よりも低く安めです。ドコモの保険は1日単位の保険料のため安くなっているため、ドコモを除外すればコープ団体保険の保険料は最安値圏ともいえます。保険料だけでも十分に検討に値する保険ですが、保険料以外にメリットがあるのか続けて記述していきます。
メリット
この保険のメリットは、まずは保険料に団体割引がある点が挙げられます。前述したように保険料は安いのですが、あくまで現在の保険料は団体割引5%(被保険者20名~500名未満)が適用された金額です。コープ会員で加入する人数が増加すれば、自ずと割引率が高くなり一段と保険料が安くなる可能性があります。ゴルフ仲間を誘ってみるのも良いかもしれません。
補償面では一通り補償が揃っている点がメリットです。他社には保険料が安いプランは補償を削っているケースがあります。例えば、三井住友海上の最も安いプランはホールインワン・アルバトロス費用の補償がなく、楽天損保の最も安いプランは通院保険金がありません。ドコモに至っては両方の補償がなく、ゴルフ用品の補償もありません。この保険ならプラン選びによっては補償が受けられないという心配がありません。
ちなみにコープ会員になると食品の宅配の他、各地域のコープによってポイント・割引等もあります。新たにコープ会員になるのは手間のためデメリットともいえますが、相応のメリットもあります。コープによって内容は異なりますが、子育て世代向けに離乳食が簡単に作れる裏ごし野菜・赤ちゃん向け商品を特集したカタログを配布しているコープもあります。
デメリット・弱点・落とし穴
この保険のデメリットには、まずは補償は揃っているものの内容が薄い点が挙げられます。他社の保険料が安いプランでは死亡保険金は300~500万円とするケースが多い中で、この保険の死亡保険金は110万円です。入院保険金も日額3000円程度のケースが多い中で、この保険は日額1600円です。保険料なりに各保険金額が低めに設定されている点に注意が必要です。
この保険の申し込みにはコープの各支店に問い合わせる必要がある点もデメリットです。問い合わせ後には基本的に紙での手続きとなるため書類を記入する手間があります。他社にはインターネットで加入手続きが完結するゴルフ保険があります。さらに申し込める時期が限定されている点も厄介です。基本的に毎年6月中にのみ申し込める(7月1日が締め切り)仕組みになっており、自分が加入したい時に加入できません。
また、保険期間が1年である点もデメリットでしょう。au損保・ドコモのワンタイム保険等では1日単位で加入できるため、ゴルフをするのが年2~3回の人はコープより保険料を抑えられます。それも保険料の支払いは年1回の口座振替のため、クレジットカード等のポイントも貯まりません。前述したドコモならdポイントが貯まり、楽天損保なら楽天ポイントが貯まります。
ちなみにコープの団体保険に加入するにはコープ会員になる必要があります。コープ会員になるには入会金・年会費は不要ですが、500円の出資金が必要となります。出資金は退会時に返金されますが、それでも一応は出費とも考えられます。
評判・苦情・口コミ
コープ団体保険を販売しているのはコープデリ保険センターです。親会社のコープデリ生活共同組合連合会が子会社の売上をまとめた決算資料によると、コープデリ保険センターの売上(営業収益)は2024年度は17.3億円でした。前年度の17.0億円から増加しており、直近数年を遡っても増加傾向にあるため契約数等からすると評判は悪くないでしょう。
ただ、契約数でいうと価格.comの「ゴルフ保険の人気ランキング2025」では、コープ団体ゴルファー保険はランキング外でした。この保険はコープの各支店での契約が主のため当然の結果ともいえますが、人気があるとはいえない結果です。この保険の引受保険会社であるあいおいニッセイのゴルファー保険もランキング外で、同じく人気があるとはいえません。
また、引受保険会社のあいおいニッセイ同和損保に寄せられた苦情数は25872件(2024年度累計)でした。苦情の中身は「保険金のお支払い」が最多で保険金の遅れ・支払いの有無等が懸念されます。次いで「保険の契約・募集」が多く契約時の説明等が懸念されますが、あくまで契約はコープで行うため過度な心配はいらないでしょう。
以上のデータから考えると、コープの団体ゴルファー保険の評判は微妙です。主に契約数・申し込み数での判断となりますが、少なくとも他社よりも人気あるとはいえません。また、前述した団体割引の仕組みから考えると、10年前の割引率が20%だったのに現在の割引率は5%のため、加入者が減少している可能性が高いです。ゴルフ人口の減少が原因かもしれませんが、評判面には一抹の不安があります。
総合評価・おすすめか?
結論としては、コープの団体ゴルファー保険は悪くない保険です。保険料が他社よりも安いわりに補償内容は揃っているからです。申し込み手続きの煩雑さやデメリットもありますが、総合的には悪くない保険といえるでしょう。
他社の保険も検討したい人は、バランスの良さなら東京海上や三井住友海上の保険が候補になります。また、今後も継続的に利用する人なら、ポイントが貯まるドコモのワンタイム保険・楽天損保あたりも検討しても良いかもしれません。