レクリエーション傷害保険を比較・評価

損保ジャパン レクリエーション傷害保険
オススメ度:
1
保険会社:
損保ジャパン
名称:
レクリエーション傷害保険
補償内容:
熱中症及び一般的なケガ
補償期間:
1日~
保険料:
160円~
特徴:
イベント参加者へ安心をお届け

レクリエーション傷害保険は損保ジャパンが募集・販売している保険です。参加者が20人以上のイベントが対象の保険で、イベントで熱中症を含むケガをすると保険金が受け取れます。損保ジャパンの保険は対面で申し込む保険が多い中で、この保険は2025年2月からWEBで契約が完結できるようになりました。

それでは以下で補償内容・保険料・メリット・デメリット・評判等を解説し、他社の熱中症保険と比較していきます。

補償内容

この保険はイベント中の熱中症を含むケガを補償する保険で、ライト・スタンダード・プレミアムの3つのプランがあります。どのプランも基本的な補償内容は同じで、受け取れる保険金額に差があるだけです。イベント中のケガで死亡すると死亡保険金、入院すると入院保険金、通院すると通院保険金、手術をすると手術保険金が受け取れます。

レクリエーション傷害保険の各プランと保障内容(出典:損保ジャパン公式HP「レクリエーション傷害保険」)

ケガに関する基本補償の他に、熱中症危険補償特約・細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約が自動付帯しています。この2つの特約が付いているため熱中症で入院・通院したり、食中毒で入院・通院しても保険金が受け取れます。一般的な傷害保険では熱中症・食中毒を補償の対象外とするケースがあります。

さらに往復途上傷害危険補償特約・行事の順延に関する特約が自動付帯しています。往復途上傷害危険補償特約はイベント参加中だけではなく、自宅を出発してからイベント終了後に帰宅するまで補償が継続させる特約です。行事の順延に関する特約は悪天候等でイベントが順延すると、自動的に順延日が補償の対象となる日になる特約です。

また、天災危険補償特約を付けるか否かを任意で選択できます。この特約を付けると、イベント中に地震・噴火・津波による事故でケガをしても補償されます。ただ、この特約を付けると自動付帯の特約と異なり、後述するように保険料が上昇する点に注意が必要です。

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保険料を他社と比較

この保険料はプランとイベントの危険度によって異なります。保険金額が最も高いプレミアムプランの保険料が高く、保険金額が最も低いライトプランの保険料が最も安いです。さらに危険度の低いイベント(遠足・お花見等)は保険料が安く、危険度のやや高いイベント(運動会・マラソン等)は保険料が少し高くなり、危険度が高いイベント(野球・サッカー・スキー等)は保険料が最も高くなります。

レクリエーション傷害保険の各プランと保障内容(出典:損保ジャパン公式HP「レクリエーション傷害保険」)

また、上図の保険料は天災危険補償特約を付けた場合の金額のため、特約分だけ保険料は高くなっています。この特約を外すと、危険度の低いイベント・ライトプランで保険料は1人あたり50円まで安くなります。スタンダードプランでも保険料は同じく50円で、プレミアムプランでも保険料は1人あたり73円です。

次に保険料は他社より安いのか高いのか、下図で他社の熱中症保険と一覧表で比較しました。保険期間は1日・3日・7日・1ヶ月の場合の金額を記載し、プランが選べる場合には基本的に最も安いプランの保険料で比較しました。

熱中症保険の保険料の比較一覧表(楽天少短・PayPayほけん・ドコモ・PayPay保険・ドコモ・Tokio Marine X少短・第一スマート少短・ニッセイプラス少短・富士少短・スポーツ安全協会・損保ジャパン)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険の保険料を他社と比較しましたが、ライトプランで危険度の低いイベントなら他社との差額は数十円だけです。この差額で他社の熱中症保険と異なりケガの補償まで付いているため、保険料は割安とも考えられます。その一方で危険度の高いイベントだと、ライトプランでも保険料は398円のため他社よりも高くなります。とはいえ差額は数十円から300円に変わっただけで、差額は大きくはありません。

メリット

この保険のメリットは、まずは熱中症だけではなくイベント中のケガ全般が補償される点が挙げられます。他社の多くの熱中症保険は熱中症のみが補償の対象ですが、この保険ならケガの心配にも備えられます。1日単位で加入できるため、イベント・試合が1日だけなら月単位・年単位でのみ加入できる保険よりも効率的です。

さらに保険料についてはイベントの危険度によって安くなるのもメリットでしょう。危険度の小さいイベントには遠足やテニスといった、一見すると熱中症のリスクが低くはないイベントも含まれています。イベント次第では保険料は相当に抑えられます。そういった区分は他社の熱中症保険には無く、どれだけ熱中症のリスクが低くても保険料は一定額です。

補償面では、細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約・行事の順延に関する特約があるのも見逃せません。一般的な保険では食中毒は補償の対象外ですが、この保険なら町内会のイベントや遠足の弁当での食中毒でも補償されます。また、一般的な保険では1日単位で保険に加入すると、イベントが実施されたか否かに関わらず保険料を支払う必要がありますが、この保険ならイベントが中止になっても保険料が無駄になりません。

ちなみに2025年2月から、WEBで申し込み・契約が完結できるようになったのもメリットでしょう。チラシ・パンフレット等になる二次元コード(QRコード)か保険代理店のHPから申し込みが可能です。イベント前日までに申し込めば翌日には補償が開始されます。

レクリエーション傷害保険の申し込みフロー(出典:損保ジャパンプレスリリース「レクリエーション傷害保険・国内旅行総合保険WEB申込システムのリリース」2025年2月28日)

デメリット・弱点・落とし穴

この保険のデメリットは、まずは20人以下のイベントでは加入できない点が挙げられます。参加者が10人程度の小規模イベントは、どれだけ加入したくても加入できません。20人以上が参加するとしても、イベント参加者を名簿で管理する手間もあります。名簿は氏名・生年月日・住所等で個人が特定できる必要があります。

さらに1日単位での申し込みで、日帰りイベントのみ補償対象という点もデメリットです。イベントが2日以上に続く場合には、1日毎か複数日に渡って申し込みをする必要があります。また、日帰りイベントのみが対象のため宿泊を伴うイベントは補償の対象外となります。

レクリエーション傷害保険の申し込みフローと注意事項(出典:損保ジャパン公式HP「レクリエーション傷害保険」)

保険料(掛金)についてはクレジットカード払いのみという点も見逃せません。他社にはクレジットカード・口座振替に加えて、d払い・PayPay等で保険料が支払える保険もあります。d払い・PayPay等で保険料を支払える熱中症保険は、ポイントで保険料を支払うことも可能です。

補償面では熱中症については物足りなさがあります。他社の熱中症保険では、熱中症で点滴治療等をする5000円の治療保険金、入院すると1万円の入院保険金が受け取れるのが主です。この保険ではライトプランだと通院で1000円、入院でも3000円と金額は小さめです。さらに保険金の条件が自宅を出発してからイベントが終了して帰宅するまでのため、帰宅後に熱中症に気づいて通院・入院しても補償の対象外となる可能性が高いです。

ちなみにイベントによっては補償の対象外となる点に注意が必要です。岩のぼり・ウォータージャンプ・いかだ・大凧上げ・化学実験・サバイバルゲーム・ジェットスキー・スキューバダイビング・トレッキング・ハングライダー・バンジージャンプ・ボルダリング・流鏑馬・ヨットレース・ロードレース等々は補償の対象外です。意外と補償対象外のイベントは多いため、補償の対象になるか事前に確認した方が良いでしょう。

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評判・苦情・口コミ

損保ジャパンの2024年度の決算資料によると、正味収入保険料(保険会社でいう売上高)は前年度の2.17兆円から2.22兆円になり2%増と堅調でした。その中でレクリエーション傷害保険を含む傷害保険の正味収入保険料は1535億円で、前年度の1535億円から横ばいでした。そのため契約数から考えると評判は普通そうです。

ただ、日本損害保険協会の苦情数のデータでは、損保ジャパン全体に寄せられた苦情数は9171件(2025年度第4四半期)で損保大手の中では多めでした。苦情の中身は「保険金支払」が最多で、保険金の誤りや支払い遅れの苦情が多かったようです。次いで「契約の管理等」の苦情が多く、契約内容の変更・解約手続きの誤り・遅延等への苦情が多かったようです。苦情数自体が他社の大手損保より多めなのは気がかりです。

損保ジャパンの2025年度第4四半期の苦情の受付件数と内訳(出典:損保ジャパン 2025年度第4四半期の苦情の受付件数)

その他に、保険市場・価格.com等の保険比較サイトで申し込み数・資料請求ランキングを確認したいところですが、熱中症保険は申し込み件数が少ないためかランキングが存在しません。オリコンの顧客満足度ランキングでも、同様に熱中症保険のランキングはありません。

以上のデータから考えると、レクリエーション傷害保険の評判は普通そうです。とはいえ苦情数から考えると一抹の不安はあります。特に保険金を受け取るのが少し遅くなる可能性があるのは、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。

総合評価・おすすめか?

結論としては、レクリーション傷害保険はイマイチな保険です。熱中症の補償には物足りなさがあり、熱中症のために加入するのはイマイチでしょう。大人数が参加するイベントでのケガを含めた備えとしては検討の余地がありますが、イベントが条件に合致するかは要確認です。

他社の熱中症も検討したい人は、PayPayほけんやドコモの熱中症保険を検討すると良いでしょう。また、熱中症だけではなくインフルエンザにも備えたい人は、ニッセイプラス少短の熱中症インフルエンザ保険も候補になります。