&LIFE こども保険を比較・評価

三井住友海上あいおい生命 &LIFE こども保険(5年ごと利差配当付こども保険)
オススメ度:
1
保険会社:
三井住友海上あいおい生命
名称:
こども保険
加入年齢:
0~9歳
支払開始:
6歳~
返戻率:
75.7%
特徴:
教育資金に加えて医療保障

三井住友海上あいおい生命のこども保険は、10年以上前から返戻率が100%を下回っており、2026年現在も100%を下回っています。そのため学費を貯めるには貯金よりも非効率ですが、その分だけ契約者である親が死亡時の保障が手厚くなっています。

それでは以下で保障内容・返戻率・評判等を解説し、他社の学資保険・こども保険と比較して評価していきます。

保障内容

この保険はⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型はお祝金・養育年金・死亡給付金が主契約で医療保障(こども医療特約)は任意で付けられます。基本的に保険料は子供が18歳になるまで支払って、22歳で保険が消滅する仕組みになっています。お祝金は子供の年齢が6・12・15・18歳で受け取れ、金額は基本保険金額に応じて変わります。6歳時は基本保険金額の10%分、12歳は20%分、15歳は50%分、18歳は100%分となります。

三井住友海上あいおい生命のこども保険の保障内容(出典:三井住友海上あいおい生命公式HP「特長と仕組み &LIFEこども保険」)

養育年金は契約者である親が死亡すると受け取れ、年金額は基本保険金額の60%となっています。お祝金と異なり年金は毎年受け取れ、保険期間が満了する22歳まで続きます。養育年金が不要であれば、Ⅱ型を選択することで養育年金を外せます。死亡給付金は親ではなく子供が死亡した場合に受け取れます。金額は契約からの経過年数によって異なり、基準保険金額の10%~200%の範囲内で年数が経過するほど高くなります。

任意で付けられる医療保障(こども医療特約)は、子供が病気・ケガになった場合の保障です。不慮の事故で怪我をして入院すると災害入院旧f金、病気で入院すると疾病入院給付金が入院日数に応じて受け取れます。さらに手術をすると手術給付金、事故によるケガの場合のみ通院すると災害通院給付金が受け取れます。

各給付金の金額は自分で設定する入院給付金の額に応じて決まります。入院給付金を日額5000円にすると、手術給付金は手術の種別によって5~20万円となり、通院給付金は日額2500円となります。養育年金と同様にお祝金を受け取り終えても、保険期間が満了する22歳まで保障は継続します。

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保険料・返戻率を比較

この保険は親30歳・子供0歳・22歳満了・保険料払込18年・基本保険金額100万円・こども医療特約ありにすると、保険料は月額12235円となります。お祝金の合計額が180万円なのに対して支払う保険料は総額で約264万円のため、返戻率は68%と100%を大きく下回ります。この保険料は5年以上変わっておらず、他社のように返戻率も上昇していません。

三井住友海上あいおい生命の保険料一覧(出典:三井住友海上あいおい生命公式HP「特長と仕組み &LIFEこども保険」)

医療保障を外せば返戻率は6~8%程度ほど上昇しますが、それでも100%には届きません。結局は養育年金の保障がある分だけ返戻率は低いと考えれます。

次に返戻率は他社より高いのか低いのか、下図で他社の学資保険と一覧表で比較しました。子供が0歳の時に契約したと仮定して、保険料の払込期間を10年・15年・18年・22年の場合に分けて比較しました。

学資保険・こども保険の返戻率・苦情率の比較表(日本生命・住友生命・ジブラルタ生命・ソニー生命・明治安田生命・JA共済・富国生命・第一生命・アフラック・かんぽ生命・太陽生命・SOMPOひまわり生命・朝日生命・東京海上日動あんしん生命・フコクしんらい生命・三井住友海上あいおい生命)※各社の公式HPを元に当社が独自に作成

この保険の返戻率を他社と比較すると、明らかに他社よりも低いです。同じく育英年金が付いている朝日生命・SOMPOひまわり生命と比べても返戻率は5~10%ほど低いです。返戻率からすれば他社の保険の方が有利ですが、返戻率以外にメリットがあるのか続けて記述していきます。

メリット

この保険のメリットは、まずは養育年金が付いている点が挙げられます。養育年金があれば親が死亡後の子供の学費だけではなく生活費もカバーできます。親が定期保険を契約するのに近い意味があり、学資保険とは別に定期保険に加入するのが面倒な人には向いています。他社には養育年金が無い学資保険も数多く存在します。

それも養育年金は最後の祝金を受け取った18歳以降も続き、子供が22歳で社会人になるまで続きます。定期保険のように保険金が1回受け取れるだけではないため、死亡しても子供が社会人になるまで親の責任を果たせる保障とも考えられます。

こども医療特約が付けられるのもメリットです。一般的なこども総合保険だと事故やスポーツ中のケガのみを保障するケースも多いのですが、この保険はケガだけではなく病気でも入院給付金が受け取れます。

こども医療特約の保障内容(出典:養老保険・こども保険ご契約のしおり・約款2025年3月版)

さらに通院保険金が付いているのも見逃せません。昨今では入院日数を短期化して通院治療にするケースが多く、入院給付金だけだと十分な金額が受け取れない可能性があります。この保険なら1つの事故で最大で90日分まで通院給付金が受け取れます。

ちなみに三井住友海上あいおい生命の保険契約者は、満点生活応援団というサービスを無料で利用できます。同サービスには子育て相談・看護士相談というサービスがあり、子育て中の病気や発育等について相談です。電話で相談できる他、WEB相談も可能なため落ち着いて相談できます。その他に税金や資産運用・相続相談等も可能で、何かしらで専門家のアドバイスを聞きたい時に役に立ちます。

デメリット・弱点・落とし穴

この保険のデメリットには、まずは返戻率が低い点が挙げられます。前述したように他社には返戻率が5~10%ほど高い学資保険があります。また、保険料から考えると別途で定期保険を加入した方が得ともいえます。この保険は医療保障を外しても返戻率は80%前後のため、支払う保険料の20%(保険料が月額12000円なら2400円分)が養育年金分です。これならSBI生命で保険金額2000万円・保険期間20年の定期保険に加入できます。

保障面では、こども医療特約の入院給付金の条件が2日以上の入院である点に注意が必要です。最近の医療保険は日帰り入院から保障していますが、この保険は2日以上の入院のため条件が厳しいです。ただでさえ子供は大人よりも回復が早く入院日数も短いため、他社の保険より入院給付金が受け取れない可能性が高まります。

こども医療特約の保障内容(出典:養老保険・こども保険ご契約のしおり・約款2025年3月版)

昨今では子供の医療費を無料にする自治体が多いため、そもそも子供の医療保障は多くの人が不要でしょう。一部の自治体は無料なのは中学・高校入学前までとしていますが、そういったケースなら中学・高校から医療保険に加入した方が支払う保険料の合計額は安く済みます。

ちなみに三井住友海上あいおい生命の保険は、基本的に同社のライフコンサルタント(同社の直販社員・生命保険募集人)と連絡を取り対面で説明を受ける必要があります。そのため対面するための時間調整等の手間があります。仕事や子育て中であれば、この点は煩わしくデメリットかもしれません。

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評判・苦情

三井住友海上あいおい生命の決算資料によると、2024年度の個人向け保険の新契約数は18.9万件で、前年度の20.7万件から7%減でした。こども保険を含む満期・生存給付保険の保有契約高も4%ほど減少しているため、契約数から考えると評判は少し悪そうです。

その一方で契約数でいうと、価格.comの「2026年2月更新 学資保険の人気ランキング(申込数)」では同率2位に入っていました。保険市場のランキング(資料請求数)ではランク外でしたが、保険代理店の資料請求・申込数からすると一定の人気はあるようです。

価格.comの学資保険の申し込み数ランキング2026(出典:価格.com公式HP「学資保険 人気ランキング2026)

また、「2026年学資保険 オリコン顧客満足度ランキング」では、三井住友海上あいおい生命は12社中で12位以下でした。この調査の評価項目は加入手続き・商品内容・返戻率・アフターフォローですが、どの項目でも満足度は低いと考えられます。個別の口コミでは「公式HPの情報が多すぎて分かりにくい」等の意見がありました。

同じオリコンには「2026年学資保険(専門家評価)総合ランキング」という40人のFP(ファイナンシャルプランナー)が比較・評価したランキングもあります。このランキングでも三井住友海上あいおい生命はランク外でした。加入者の満足度に加えて専門家からの評価も低いです。

学資保険ランキング2026(出典:オリコン公式HP「2026年学資保険(専門家評価)総合ランキング」)

その一方で生命保険協会のデータによると、三井住友海上あいおい生命全体に寄せられている苦情数は1241件(2025年度上半期実績)と極めて少数でした。総顧客数の401万件で割った苦情率は0.03%(1000件のうち0.3件の苦情が発生)で、他社の苦情率の0.2~0.5%と比べると桁が違います。学資保険の評判はさておき、三井住友海上あいおい生命自体の評判は悪くはなさそうです。

以上のデータから考えると、三井住友海上あいおい生命のこども保険の評判は悪そうです。契約数は伸びておらず、実際の加入者だけではなく専門家からの評価も低いからです。こども保険の評判は悪くても、三井住友海上あいおい生命自体の評判は悪くないため他の保険なら評判は良い可能性はあります。

総合評価・おすすめか?

結論としては、この保険はオススメできない保険です。メリットが無いわけでありませんが、返戻率が低く保障内容にも穴があります。もしも養育年金・医療保障に魅力を感じたとしても、他の保険や他の手段を検討した方が賢明でしょう。

この保険以外で他社の保険も検討したい人は、返戻率を重視するならソニー生命や明治安田生命の学資保険を検討すると良いでしょう。さらに高い返戻率を求めるなら、住友生命の外貨建て学資保険も候補に上がります。また、契約者(親)の年齢が高めの人には、三大疾病で保険料が免除される保険には第一生命「こども応援団」があります。